GDPは国民の幸福とイコールではないが…

共同記事で次のようなのがありました。

経団連:日本のGDP、韓国に抜かれる?毎日新聞 2012年04月16日 20時23分(最終更新 04月16日 20時42分)

経団連の研究機関「21世紀政策研究所」が16日、日本の1人当たり国内総生産(GDP)が2030年までに韓国に抜かれ、「先進国から転落しかねない」などとする長期予測を発表した。各国の物価水準の違いを反映し試算した。

少子高齢化や生産性の伸び、財政状況などを加味した複数のシナリオによる予測を示したが、いずれでも将来、韓国の順位が日本を上回った。1人当たりのGDPは国民の豊かさ、経済の質を示す指標とされる。

財政悪化で日本経済が10年代からマイナス成長に陥るという最も悲観的なシナリオでは、10年に1人当たりGDPが3万1899ドルで世界20位の日本は、30年には順位は21位に後退。(共同) >> 出典元記事

国内で総生産された付加価値のことをGDPというのだそうです。労働の結果物としてできあがる付加価値ですから、その利益とか富とかいうものが誰によって保有されるかわかりませんので、国民が幸せであるかどうかとイコールではありません。しかし、産業が興りGDPが上昇すると国民生活も改善する(「現代の貧困」という見方もできるが…)という、なんとなくそのような方向はありかと思います。
で、韓国とのGDPの比較につき感じたことです。「そうだろうな〜」「韓国の方が勢いがあるだろうな〜」ということです。4日から7日まで、釜山を起点に全州、大田を駆け足で回ってきました。南部の海沿い麗水(ヨス、여수)では万博が開かれます。2018年の冬季オリンピックは東北部の平昌(ピョンチャン、평창)。1993年、万博を大田(テジョン、대전)で開催。そのほか、オリンピック、ワールドカップ・サッカー、世界陸上などの開催に成功しています。テーマパークも結構あちこちに。交通や建築などのインフラと通信などをふくめ、国家の意思(≒財閥の意思?)というか、どこに何を配置するか、催しを契機に何を整備するか、などというのが見えるようでもあります。4年前訪れたとき使ったガイドブックを見ると丹陽(タニャン、단양)付近に高速道路がありませんが、今回使ったものにはありました。高速道路のバス窓からそばを見ると、まだまだ高速道路がつくられている〜という景色がありました。

国民が若いこと、エネルギーがあるな〜と思えました。まだ、この国は伸びる…と。英語の流通もかなり進んでいると。TAKAは、建築ラッシュ歓迎、英語ができればOK、などと単純に考えているわけではありません。GDPの行方にも関心を持っています。その上で、なおかつ韓国のエネルギを感じる、という立ち位置です。

人を育てない組織はいずれ衰退する、とTAKAは思っています。目の前の利益にのみ血走らず、人を育てることを忘れない日本の企業や組織であってほしいものだと。政治が大切ですね。ルールある資本主義経済、というイメージも大切かと。資源の無い国日本は、人が財産である、というのは明治も今も、見方を変える必要のないことだろうとも思います。

そうそう、韓国は山には松と広葉樹が多いんですね。山も比較的なだらかで、人の手が入っているのが、手入れの具合からもわかりました。山の緑、川の水量など、ああ〜日本が豊かな部分もある、と感じ、日本はこれからどこへ〜などと爺はぼけるのですた〜。