幻想庭園と三脚カメラマン(後楽園の夜間開園)

岡山市「後楽園」の夏のイベント「幻想庭園」に行ってきました。ステージ前の芝生がまだ夕陽に染まるころから出かけ、庭園内のライトアップがきれいな時間まで、芝生に腰かけのんびりしていました。
ジャズ・ライブが始まって2曲目あたりで腰をあげ、園内を散歩すると、どういうわけかカメラマンの三脚が歩行の妨げになるのです。そこだけ、通行が渋滞しているというか‥‥。
通路の交差する角に三脚を構え、しばらくそのままという姿もありました。通路では三脚をもっと端に寄せることもできそうなのに、尻を突き出してファインダを覗きこむ姿もありました。
おっさんたち、いいかげんにしてくれよ、という感じです。夜間撮影に三脚が必要なのはわかりますし、今日でないと写すことができないカメラマンがいそうなのもわかります。しかし、通行が交差する場所に長時間三脚を設置したり、もっと置き方を考えれば、通行のストレスも少なくなるのではないかという三脚の置き方をしているカメラマンを見ると、どうもいただけません。
マナーは、すこしずつ自己抑制して、窮屈だけど全体としてはそれぞれの我慢の限度内に収めようという、人間の知恵です。カメラマンとて例外ではありません。どうしてもというなら短時間ですますとか、三脚の足の開き方を工夫したり、補助ウェイトを使って安定性を増すなど、方法はいくつかあるはずです。夜間であるだけに、歩行者の足元安全を確保することは、何より大切です。カメラマンが「良い」写真を撮りたいばかりに、そういった基本を忘れ、長時間邪魔して良いということにはならないでしょう。一般入園者から白い目で見られないためにもカメラマンは、自分の立ち位置を確認する必要があるのではないでしょうか。ファインダーを覗きこんだら周囲が全く見えなくなった、というのはいただけません。三脚を使った撮影禁止などという、つまらない方向に力が働かないよう、カメラマンは自己点検したいものです。