ティルトレンズ(チルトレンズ)

B&Hで購入したのはティルトレンズです。特殊なレンズなので、マクロ専用レンズよりもっと買う人は少ないと思います。
前から奥までしっかりピントの合った写真を撮りたいと思い使うことにしたのですが、昨日は見事に勉強不足・スキル不足が露呈しました。
風景に使う場合、手前の花と遠方の山の両方にピントを合わせようなどという、一見無理なことを実現しようという企てのためのレンズです。普段、絞りは開放近くをよく使うため、脳みその中で大きな変化を遂げなければなりません。
どれぐらいの距離の時、ピント面に対して何度傾ければ良いのか、そもそもどこにピントを合わせれば良いのか、ということが分かりませんでした。それで、ネット上を探したら、イギリスのサイトに便利な表もあって、やっと理屈としての糸口がつかめたのでした。
解説してあったサイトは、Northlight Images(Photography Articles by Keith Cooper)のUsing tilt on your digital SLRというページです。
Google自動翻訳によるページは、こちらです。
そして、一覧表は、そのページの中ほどに掲載されていました。また、エクセルファイルとしてUPされていました。非商用であれば自由につかえるようです。>> Keith's tilt table spreadsheet (zipped file)
それによると、地面の手前から奥までピントを合わせたいと思ったら、……45mmレンズを使い、地面からレンズまでの縦距離が50cmであれば、ティルト角度は5.2°……だそうです。
同様に、1.5mであれば1.7°、3mであれば0.9°、10mであれば0.3°とも。
地面と水平に構えていた場合、足元など、すぐ前は視界外です。そういうときカメラを俯瞰させ画面に入れようとします。このとき、ピントをどこにとるか、というのに悩みます。

上の写真は、床面ではなく、本棚ですので方向が違いますが似たような条件だろうと思い撮ってみました。
f2.8でピント位置は手前から3冊目の本です。距離は60cm弱。普通であれば前後はすぐボケますが、読みとれる程度に見えます。下の写真は、およそ同じ位置を同じレンズでティルトせずに撮ったものです。手持ちのため、あくまでも「オヨソ」です。悪しからず。