さや侍

さや侍」を観てきました。「お笑い芸人」と言えば良いのでしょうか、松本人志が企画・監督・脚本を務めた作品です。
松本と言う人を感じる作品のような気がしました。ただ、ニュートラルな気持ちであるというのが現在のTAKAの心境です。
対になるかどうか疑わしいのですが、ヒューマンなものとグロテスクなものが同居しているような気がします。例えば、生と死、お笑いと裁き、刀の鞘だけをもつ武士、大人と子ども、俗世間と修行僧、などなど相対的対極にあるものを提示し、なにかを語りかけてくるかと思えば、そんなことはどうでもよくて、そのまま受け取ってくれ、とも言われているようで、少し戸惑いつつ、TAKAは比較的好意的に観ました。でも、個人によって感想がずいぶんと違うものではないかとも…。
対極的なものがいくつも出現するだけに、ストーリー展開にはやや力技的なものを感じましたが、「娯楽」と思えばそういうことかと割り切れる。しかし、全体を貫く「ヒューマニズム」のようなものに重点をおくと、さて、とも考えてしまう。それ自体が監督の術中にはまっているのかもと、さらに考える。いや、ほっとけ、入場料を払って一本映画を観た、それだけでいいのだとも…。
あとは、観る人の気持ちで…。