先憂後楽(四字熟語)

注意書き:このトピは四字熟語の解説ではありません。学生の勉強の参考にはなりません。「妄語」です。
なお、仏教の教えに「不妄語戒」ということばがあるのを偶然知りました。「妄語」のアイデンティティをたかめるものだ!と妄信しております。
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本日の妄語:先優後落
妄語関連語彙:先憂後楽
妄語解説:「先憂後楽」は、「岳陽桜記」(范仲淹)で、天下に先だって憂い、遅(後)れて楽しむという生き方、とりわけ上に立つ者への戒めと言われます。岡山の「後楽園」もこれにならった名前とか。
「先優後落」、これは、努力せず成績がだんだん下がっていく状態を嘆いたものです。子どもの頃は神童、末は博士か大臣か、などとおだてられた結果、努力を忘れ、しまいには落第点をとるような状態になっていることを嘆いています。
「先憂後楽」はあるべき姿、「先優後落」はなってはいけない戒めとして、オンは同じでも対照的な位置を占めています。あんたは「せんゆう・こうらく」でここまで来たねぇ、といわれたとき、会話の前後から正確な意味を獲得するか、自らの生き方を検証しながら応対したい。