今日までの、NTTとのやりとりをふりかえる

個人情報を取得本来とは別の部署でつかうときは、本人の同意が必要であろうと、内閣府の「個人情報保護法に関するよくある疑問と回答」(P7、Q5-2)などからTAKAは思うわけです。あわせて、TAKAに対する説明は、理解に足る、できるだけわかりやすい説明が求められていると考えられます(Q3-5)。そういうものが充足されないにもかかわらず、NTTは、説明不足であっただけで、法には触れない、という立場です。では、内閣府のこれらに照らせばどうなんだ、と言いたくなります。まして、NTTぷららは別会社です。
前回までに回答が繰り延べされた大きな理由は、おそらくこのQ&Aに照らして、NTT西日本の営業がどうであったか点検するためであったろうと思います。
次の機会には、この点も改めてお尋ねする必要がありそうです。
今後NTTは、(1)NTTぷららをはじめとした委託関係にあるところへ個人情報をわたすのに本人の許可は必要ない、という基本認識の上に、(2)営業上の配慮から本人同意をとりつける、という立場です。これまで、そういうことを十分検討してこないまま推移し、TAKAとの問題にぶつかり、回答を見つけるのに2か月ばかりかかったということなんでしょうね。
本来許可を取る必要がないものという位置づけを持ちつつ、一方で許可を求める…なにか大きな矛盾を感じます。ならば、NTT西日本は、現在ある委託関係を全部TAKAに教えてくださいな〜と駄々ごねしたくなります。そして、それが、どのような省略話法でどのような時に言われるのか、パターンを全部明らかにしてくださいな〜と問いたくなります。だって、それを知らずにNTTの営業電話を聞いたら、どんな委託先に情報を投げられるかわかりませんものね。あ、そうか、NTT西日本は、許可が必要ないという立場なんだ。消費者はNTTと電話の契約なんかがあったら、事実上、それにまつわる個人情報はどんなふうに使われようとも、「委託関係がある」とNTTが言えば、なにも文句を言えないんだ…ぶつぶつ、というような展開になるのでしょうか…。いかにもね〜これではあまりにも…ではないでしょうか。
用心深く個人情報を扱いなさい、ちゃんとわかるように説明して許可をとりなさい、ということに尽きるのだと思うのです。NTTぷららを「第三者」というような位置づけであるとしても大丈夫なように営業を展開していたのなら、TAKAとの問題は起こらなかったであろうに、と思わずにはおれません。現に、NTTは、説明の仕方を改めたとのことでもあります。それは、まるでNTTぷららが「第三者」と位置づけられているかのごとく…なのであります。
問題発生時に全体像をできるだけ正確に把握し、単に表面的に謝るだけでなく、原因を明らかにし、対策をしっかりとった上で、寛容を願う、という態度が大切なのではなかろうかとも思うのです。
工事日程についての問題は、「ヒューマンエラー」なので「ヒューマンチェック」を厳重にして繰り返さない、ということで説明したNTT担当者がおりました。ちょっと待て、「ヒューマン」ということは人間だろう、すると、それを特定することもなく、対策がとれるのか、何?、だれが問題を起こしたかわからない、それなら、システム問題じゃないか、組織問題じゃないか、取扱い手順など作業マニュアルの問題じゃないか、自分が言ったことで実際には解決できないということを自白してるんじゃないのか、ええ!? というような厳しいモノ言いになるのかもしれませんね。その場の取り繕いは、いずれほころぶと思います。問題と正面から向かい合うことが大切であろうとも思います。
人や組織は必ず失敗するものです。TAKAも何度も痛い目にあったことがあります。消え入りたいような時もありました。あるとき読んだ本に「得意なことで失敗する」とのことがありました。得意なことがらは遭遇しても手の内のことだと思い、緩みが生じます。避けるという意識も減りますので回数も多くなります。その結果、得意なことで失敗する、とのことではなかったかと思います。逆に、苦手なことは、避けるとか用心深くやる、ということで失敗が結果的に少ないことが想像され、対比するとなるほどと思ったものでした。これを、情報流通で収入を得ているNTTが個人情報の扱いで十分な水準でなかったと仮定すれば、似たような例だと思えます、ええ、TAKAにはそのように思えるのです。そして、あえて不法ではなかったのだと自身の「合法」性を探すために2か月以上もかかったのでした。そして、その説明を相手(=TAKA)に伝えてもなかなか理解してもらえない、納得してもらえないという状況が今です。
当初から求められる水準に達していれば、問題事象がなかったばかりか、合法性の理由探しに多大な時間を消費する必要もなかったでしょうにね。だから、説明不足が、ローカルルールなのか個人プレーなのか問題なのでもあります。「映像配信サービス」という言い方が続いていたのなら、決まった経過が必ずあるはずです。
お尋ねしたいことは、山ほど。解決できることは砂粒ほど。大きなところ相手にいろいろやってみても、結局、時間の浪費に終わることが多いものです。それでも、言いたいことも言わずに残念を残したくない、と思い直すのでした。