はがきを書く

暮れ以来はがきを書いています。暮れに始めたのは、古くからの友人、といっても10歳ばかり年上の先輩、その方に刺激されてのものでした。16年前に中断したままのTAKAの写真はがきを大事にストックしておられ、ある宴会で思い出の一つとして披露されたのが、引き金になりました。
もうひとつインセンティブ(刺激)として働いたものがあります。いわゆる「カニコー・ブーム」です。ネットで話題になり本が読まれている、という現象です。アンテナが敏感な人たちはすべてネット世界へなだれ込んでいるような状況が普通、と思いきや、改めてスローな媒体である、本・印刷・活字というものに関心が発展的に回帰しているのではないかという漠然とした見通しのようなものがあるのです。スピードでかなわない紙媒体、それもとりわけスピードの遅い「本」が苦しい状況の若者にシンクロし、鼓舞しているというのが気にかかるのです。
昨年は、本を作る仕事が2回ありました。A4判で350頁になる量です。これも、電子だけでなく、紙媒体でしっかり届ける(≒速くはないが)という、作業で非常にやりがいのあるものでした。
すると、そのまた先に来るのは「手書き」か?などとTAKAは思ったのでした。
漠然とした思いと直接的な刺激、そしてわずか30円ばかりではがき大の写真が出来上がるとあっては、放っておく手はありません。しばらく、やってみよう、というのが現在の到達点です。
作ったKG判のはがき写真は17組。それぞれ5枚プリントし、1枚は保管用としてあとはすべて郵送です。それももう2枚を残すのみ。次ぎを撮りに行く楽しみも「誰かに見てもらう」ということがあるので、あまり苦にならないのです。
今更ながらの「はがきを書く」という古い媒体を使ったTAKAの楽しみ、さて、いつまで続くことやら。
あ、16年前と最も違うのは、デジタルで調整したファイルを写真にするということですね。なので、単純に回帰・先祖がえりではないことだけは確かです。
はがきにしたファイルの多くは、postcardにUPしているのでありまする。