倉敷の「チボリ公園」の名称はなくなることに

山陽新聞10日付1面の記事によると、倉敷チボリ公園の名前がなくなることが確定したようです。入場者数は減少傾向で、事実上、チボリ公園経営に失敗したことになります。デンマークにある有名な公園の名前を冠した倉敷のそれは、09年以降どうなるのか注目されます。
倉敷にあるチボリ公園は、もともと岡山市に誘致される予定でした。自治体が出資することの合理性や公園の採算性などに疑問が投げかけられ、粘り強い市民運動などが反映し、岡山市への誘致はご破算になりました。その受け皿として、倉敷市の現在地に誘致されたものです。
さて、ここで考えてみたいのは、チボリ公園の誘致・運営をばら色に描いて見せた人たちとこれに踊った人たちのことです。行政の長や企画の責任者、県議会、岡山市議会、倉敷市議会など関係する議員や政党がどういう態度で、またどのように将来を見越して態度を決したのか、当時のことは今後の教訓とする必要があるでしょう。チボリ誘致に血道をあげ、税金投入に賛成した議員は、今回の状態をどう県民、市民に説明するのか・・。
今後どのようにするのか行政と議会の真剣な議論が必要です。倉敷駅北すぐという好立地を考えれば、利用法はいくつもありそうに思います。しかし、同地は借りている土地でもあります。さて、今後の展開は・・・。県民の声はどの方向へ。