貿易額の100倍が為替取引額…


少し前、どこかで見たか聞いたかしてきになっていた数字です。今朝、ネット検索してみたら、ロイターなどのサイトで確認できました。
世界の貿易額を輸入ベースでみると、1985年・1,968,434百万ドル(≒2兆ドル)、2000年・6,572,2894百万ドル(≒6.6兆ドル)、2005年・10,656,125百万ドル(≒10.7兆ドル)、2010年・15,156,672百万ドル(≒15.2兆ドル)だそうです。(財団法人国際貿易投資研究所 http://www.iti.or.jp/stat/2-002.pdf
これに対し、世界の為替取引は国際決済銀行(BIS)によると2010年4月時点で1日当たり5.1兆ドル。年間に直すと、その額は貿易額の100倍超…。
この四半世紀の間に貿易額が7倍になっていて、世界中で物が動いているのが良くわかります。これほど「移動」が大きくなれば、輸送コストや移動のエネルギが莫大になるのもうなずけます。「フードマイレージ」「地産地消」という考えが生まれるのも自然な成り行きだったかと。
そして、貿易を決済するなどに必要だった「為替」…実は、実体の100倍もの取引があるという、驚くべき「資本主義」の実体です。投機マネーが駆け巡り、富の集積を進めているのもうなずけます。
さて、貧困拡大(≒富の偏在)、地球環境などいろいろ考えて、投機にまず適正な課税が求められているように見えるのですが…。