早乙女

注意書き:世の女性を敵にしようとか、そういう大それたことを考えているわけではありません。「妄語」です。一笑に付してくださいませぇ〜
本日の妄語:早乙女姿
妄語解説:「早乙女」は、(1)田植えをする若い女性、(2)少女、と一般に言われる。
これに対し「早乙女姿」は、マスコミが好んで使う言葉で、実に巧みな表現であるとの評判が高い。
田植えができる若い女性は極めて少ない。そのため、人間による田植えをする際に、文字通りの「早乙女」が行うことはなかなか難しい。正確な報道が使命であるマスコミにとって、風物詩あるいは情景・心象風景などとの両立に心を砕いた結果、語尾に「姿」を加えることで表現を解決したものと考えられる。
改めて見てみよう。鑑定依頼人の‥‥、いや、そんなことはどうでも良い。「姿」一文字が示す情景は、伝統と現実を見事に両立させた傑作な姿を作り出していると言わねばならない。
私情を交えるなら「早乙女が田植えをしている」をカシャ・カシャしてみたいものだと「妄願」しているところである。
「姿」で有名といえば「花嫁姿」であろう。ブライダル・ショーやテレビ番組などあらかじめ演じているのが明らかな場合以外、こちらはほとんどの場合ホンモノである。この落差を覆い隠し、田植えに「元・早乙女」を引っ張り出そうという「姿」の一文字、魂胆というか仕掛けというか、なかなかのものと言わねばならない。
「早乙女姿」は、普段、日本語などに紛れ込んでいるが、よく調べると「妄語」である。隠れ妄語とも言われ、眼力鋭い世のお姐さま方をも謀るしたたかな目くらましで、暴きだすのが難しいとされている。このさい、「早乙女≠早乙女姿」という簡単な式で違いを確認できることを、付記したい。
追記
「早乙女≠早乙女姿」という式はまちがいではないが、十分その意をくみ尽くした「美しい式」となっていなかった。以下のように訂正したい。
早乙女<早乙女姿
以上である。PCの文字列としてもこの式には矛盾がないし、実「体」と照らし合わせてもおよそ妥当なものであると信じる。なお、これは「妄式」であり、拡大解釈しないよう願いたい。