京セラの哲学

山陽」紙14日付に「正社員にこだわる哲学 魂入った仕事の原動力 伊藤謙介京セラ取締役相談役に聞く」の記事が載りました。この手の記事などについては、普段「偏知偏評」にTAKAの思いや感想を載せます。しかし、今回はあえて、ここに書いてみたいと思いました。つまり、感激度合いが大きいということです。

「山陽」記事は、高梁市出身の同相談役とのインタビュー記事を14日付に掲載しました。タイトルはすでに記述したとおりです。インタビュアが「専門家の力を借りたり、産休の代替などを除き、正社員にこだわってきたと聞く」と尋ねると、伊藤相談役は「全員の志が同じベクトル上にないと、集団のエネルギーは高まらない。‥‥ものづくりの現場が外部からの派遣や請負では、企業としての哲学を浸透させることはできない。」と明確に同社の哲学を示しています。
会社・企業の「存在」については、「まず社員が第一、‥‥配当金を増やすために働けと言っても、社員の士気が上がるはずがない。」とバッサリ。二番目がお客様、三番目が地域社会、四番目が株主、というのが同社の「貢献」先の順位づけ、価値観だ。
この「山陽」記事をもって、京セラのすべてをバンザイとは言えないが、この時期にあって、自社の哲学をブレなく保っていることを堂々と発言していることに、拍手を送りたい。それを紹介してくれた「山陽」にも拍手を送りたい。